明日への提言(平成17年2月5日)
2005年も早や1ヶ月が過ぎました。この1ヶ月、あなたはどんな成果をあげられたでしょうか? ただ闇雲に頑張っても成果に結びつくことはありません。先ず自分が到達しようとする場所を決めて、そこに辿り着くための努力をひとつひとつ重ねてゆかないことには、あなたの頑張りも結局無駄な努力に終わってしまうことになります。いつも言っていることですが、先ずあなたが目指す理想のクリニックを具体的にイメ−ジしてみて下さい。そして、その夢を実現するために今年中になすべきことを具体的に掲げて、自らとスタッフに公約することです。そうすることで決して後には引けなくなるのです。自分の夢をイメ−ジすることは楽しいことです。そして、その夢に一歩一歩近づいていることを実感できることはもっと楽しいことです。是非、今年こそは、、、、。 さて、数年前から歯科医院経営の二極化現象が顕著になり始めました。患者さんの意識が変化してきたために生じた現象でした。経営感覚とサ−ビス意識の薄い歯科医院がこの「患者さんの意識の変化」を感知できずに相変わらずの経営を続けたために、患者さんから不満を持たれ拒絶されて衰退が始まったものです。 従って数年前ならば、ひとつ上の経営感覚とサ−ビス意識をもって対処すれば、不満を持たれているクリニックから患者さんを奪うことは意外にたやすいことであった訳です。 ところが今、この二極化現象は更に顕著になり、しかもその質が大きく変わり始めてきています。この変化を見誤ると歯科医院経営に致命的なリスクをもたらすことを認識しなければなりません。 ではその質的変化とは何でしょうか? それはマ−ケティングの力なのです。 マ−ケティングという言葉を耳にして思い浮かぶのは、どんなことでしょうか? 市場調査を実施してユ−ザ−のニ−ズを把握し、そのニ−ズに応じた商品やサ−ビスを提供することで市場シェアを拡大する。そう、これは少し前までのちょっと古い概念です。では現状のマ−ケティングの果たす役割はどんなものでしょうか? ユ−ザ−のニ−ズを把握するのではなくニ−ズを創りだすことにあります。携帯電話の目を見張る進化しかり。インタ−ネットの進化もしかり。これらは皆、ユ−ザ−の具体的なニ−ズから生まれたものではなく、時代を先読みしたマ−ケティングディレクタ−たちが創りだしたニ−ズであり彼らの勝利なのです。これを歯科医院経営に置き換えてみるとどうでしょうか? ヒントは1月号にあります。まだ本格的に手がけているクリニックはほんの一握りに過ぎません。ですから、あなたが勝ち残ることは意外と簡単なことなのです。一日も早く初めの一歩を踏み出すこと、そして他のクリニックに先駆けて患者さんのニ−ズを創出し、患者さんにアプロ−チすること。そして時代の変化に即した新しい体制作りを進めること。具体的なお話はまたお会いした折りに致しましょう。 (高崎)
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